なぜ富士山は縁起が良い?

なぜ富士山は縁起が良い?知れば知るほどありがたい理由とは
日本の象徴ともいえる富士山。昔から縁起の良い山として親しまれ、初夢に見ると幸運が訪れると言われる「一富士二鷹三茄子」ということわざも広く知られています。しかし、なぜこれほどまでに富士山は縁起が良いとされるのでしょうか?
富士山が縁起が良いとされる理由には、高さ・形・信仰・風水・名称の意味 など、さまざまな要素があります。
1. 日本一高い山であり、頂点に立つ象徴
富士山は 標高3,776m と日本で最も高い山です。そのため、古くから 「頂点」「成功」「繁栄」 の象徴とされてきました。
「人生の頂点に立つ」「事業で成功する」「昇進する」など、あらゆる場面で「日本一」という称号を持つ富士山は、人々の夢や目標を後押しする存在です。
また、富士山は登山者の間でも 「登頂=目標達成」 の意味を持ち、山頂までたどり着くことが成功の証とされてきました。
特にビジネスの世界では、富士山の頂を目指すことが、会社の成長や個人のキャリアアップと結びつけられ、「富士山を拝むことで出世運が上がる」と信じられています。
2. 「末広がり」の形が縁起が良い
富士山の美しい円錐形は、「末広がり」の形をしている ため、運気がどんどん広がると考えられています。
日本では「八」という数字が縁起が良いとされますが、これは「八」の字が末広がりの形をしているためです。富士山も同じく、裾野が広がる形状をしていることから、 商売繁盛・子孫繁栄・長寿・家運隆盛 の象徴とされます。
また、富士山の裾野の広がりは、「努力が実を結ぶ」「未来が開ける」 という意味を持ち、開運を願う人々にとって理想的な形とされています。
3. 神聖な山としての信仰とご利益
富士山は 日本最古の神話や信仰の対象 となってきました。
① 富士山本宮浅間大社のご祭神「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」
静岡県富士宮市にある 富士山本宮浅間大社 は、全国約1,300社ある浅間神社の総本宮であり、富士山の山頂部分もこの神社の境内とされています。
ここに祀られているのが「木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」という女神です。
木花咲耶姫は、美しさ・安産・家庭円満を司る神様であり、特に 女性の願いを叶えてくれる神様 として知られています。そのため、富士山に参拝すると 良縁・子宝・夫婦円満 のご利益があるとされています。
② 富士登山は修験道の修行の場
また、富士山は古くから「霊峰」とされ、修験者(修行をする僧侶)たちの修行の場となっていました。
登山することで「心身が清められる」と考えられ、現在でも 「富士山に登ると人生が変わる」「願いが叶う」 と言われています。
4. 風水的に最強のパワースポット
風水では、「龍脈(りゅうみゃく)」 と呼ばれる大地のエネルギーが流れる道があります。富士山は、まさに 日本最大級の龍脈の中心に位置 し、大地のエネルギーが集まる「龍穴(りゅうけつ)」とされています。
富士山のエネルギーは、特に 金運・仕事運・健康運を高める と言われ、富士山周辺にある湖や川も「気(エネルギー)」を増幅させる役割を果たしているため、風水的に最も強力なパワースポットとされています。
5. 「富士」という名前の持つ縁起の良さ
富士山の「富士」という名前にも、縁起の良い意味が込められています。
① 「不二(ふじ)」=唯一無二の存在
「不二」と書くことで、「他に並ぶものがない唯一の存在」という意味になります。これは、富士山が日本で唯一無二の特別な山であることを象徴している言葉です。
② 「富士」=「富(豊かさ)」+「士(高貴な人)」
「富士」という漢字は、「富(豊かさ・繁栄)」と「士(高貴な人・強い精神)」を表し、これが組み合わさることで 「豊かで誇り高い存在」 を意味すると言われています。
③ 「不死」=長寿・健康の象徴
また、「富士」という言葉が「不死(ふし)」にも通じることから、「長寿」や「健康」の象徴とされ、長生きを願う人々にとって特別な山となっています。
富士山はすべての縁起を兼ね備えた山
富士山が縁起が良いとされる理由には、以下のような多くの要素が関係しています。
✅ 日本一の高さで、成功・繁栄の象徴
✅ 末広がりの形が、商売繁盛や家運隆盛をもたらす
✅ 神聖な山としての信仰があり、多くのご利益を受けられる
✅ 風水的に最強のパワースポットである
✅ 「富士」という名前自体が縁起の良い意味を持つ
こうした理由から、富士山は 日本人にとって最も縁起の良い山 とされ、古くから多くの人に愛され、信仰されてきました。
もしあなたが「成功したい!」「健康で長生きしたい!」「商売を繁盛させたい!」と思うなら、一度富士山を訪れたり、富士山にまつわるアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか?
画:紫雲たなびく赤光富士